2009年11月24日火曜日

説明しにくいtokiya


「何料理屋さんですか?」
お会いした人にお店を自己紹介するときや、初めて来店されたお客さんにメニュー説明をするときに訊かれることがあります。
 
なんとなく創作料理と言いたくないので、恥ずかしながら、その都度説明に困ってしまいます。
 
ぼくの母がつくる晩ご飯は、例えば、色んな根菜のきんぴらや春雨サラダ、ミートボールのトマト煮込みにナシゴレンみたいな何でもありの組み合わせ。週末は人がよく集まる家だったので、さらに鰹のヅケや残った煮込みをソースにしてパスタなどが加わったりもします。
週末に「今日は誰が来るの?」とよく訊かれたものです。
残ったご飯はおにぎりにして持ち帰ってもらったり、タッパに詰めてドギーバッグしてもらったり。
みんなでワイワイやりながら大皿料理たちをたいらげる、というのが晩ご飯の風景だったのです。
 
tokiyaの原点は紛れも無くこの晩ご飯で、今もこの延長線上にtokiyaがあると思っています。

家庭の晩ご飯にしては少々手が込んでいましたが、組み合わせは無頓着で和洋折衷のボーダーレス。 ただ、この晩ご飯スタイルが体の奥まで沁み込んでいるので、不親切とは思いながらもこう説明します。

「家庭料理ダイニング」と。

0 件のコメント:

フォロワー